桜井通りの店舗 Shop in St.Sakurai ” craque”

計画地:熊本県熊本市
用途:店舗・イベントスペース
状態:完成
法定延床面積:46m²
計画着手:2016.12
工事竣工:2016.10

発注者:https://craque.business.site
設計:矢橋徹
担当者:川﨑真清

撮影八代哲弥(八代写真事務所)
https://846-photo.com/

施工会社:ReLogic(什器制作:田中工藝)

「働く什器」

ビルの一室を洋服店にリノベーションしたプロジェクトです。オーナーには洋服の販売だけでなく、コーヒーイベントや音楽イベントなどもできるような場を求められました。コストも厳しいことから、私たちは什器(陳列用家具)に変化の役割を与え、軽くて移動が容易な家具の群衆が、時に大面積のテーブルになったり、島状の塊になったりするスイミー(レオ・レオニ作 1963 年) のように擬態するデザインを提案しました。什器一個あたりの金額を試算し、予算内でいくつできるかを算出することで全体の予算を調整できるコストデザインにも効果的です。什器の構造はT シャツを畳んだ状態を大きさの基準とし、板を交差させた脚を取り付けた簡易な什器です。仕上げにはラワン合板を使用し、連なった時に脚の木目がうねる地層を連想する独特のインテリア空間が生まれます。その形相は什器のレイアウトを変更する毎に変化します。内装は、背景として効果を発揮するように最小限の手数でコストを抑えています。既存の躯体を表し、オリジナルの照明を下げただけのシンプルな内装です。サッカー好きのオーナーが監督に扮し、毎日のように什器のフォーメーションを変更する様子を見るたびに、什器に置かれた服達も楽しそうに見えてきます。