豊後高田の家 House in Bungotakada

計画地:大分県
用途:専用住宅
状態:完成
構造:木造
敷地面積:256.8m²
建築面積:81.99m²
法定延床面積:101.88m²
計画着手:2016.03
工事竣工:2017.05

設計:矢橋徹、中野晋治(協力)
担当者:上野拓美
構造設計:黒岩裕樹(黒岩構造設計事ム所)

撮影八代哲弥(八代写真事務所)
https://846-photo.com/

施工会社:西日本土木株式会社

掲載:
新建築住宅特集2018年12月号
KJ 2019年4月号
designboom(ITA)
architecturephoto.net (JPN)
archidaily(USA)
afasia archzine(SPN)
Leibal(USA)
dwell(USA)

受賞:
IDAデザインアワード(USA)佳作

「大きな空間と様々な居場所」

敷地は田畑を住宅用分譲地に開発された土地です。各住宅用地は100 坪程度の大きな区画で成形されており、それぞれ立ち並ぶ住宅はやや大きな余白(駐車や庭)を持っていることでおおらかな街並みが形成されています。一方遠景に目を向けると、南東側には六郷満山の稜線が広がる美しい風景があります。住宅地の雰囲気に連続するような建築と遠景の山に作用する風景要素を作ることを目指しました。

クライアントの要望はいろんな居場所のある住まい、風の抜ける心地よい住環境でした。そこで私達は部屋を壁で区切るのではなく床の段差で壁の役割を代行させるアイデアによって繋がりある一室空間を提案しました。10寸勾配の大屋根で大きな気積を作り、高さの異なる2枚の床で分節します。住宅の中には視線の抜ける筒状のリビングや小屋裏のようなスケールの小さな場所、堤防のように腰掛けたくなる場所、住宅の外にはお堂の境内のような半外部の土間空間が生まれ、キャラクター性に富んだ様々な居場所ができました。それらが空気と気配を伴って円環的に繋がる家族のための大空間でもあり、個人のための小空間の集まりです。大屋根は遠景にある六郷満山に応答し、遠景も含めた一体的な風景としてこの住宅地に建っています。